骨粗しょう症外来

当院の骨粗鬆症外来の3つの特徴

当院の骨粗鬆症外来の3つの特徴:骨密度測定だけで骨粗鬆症の治療をしていませんか?

当院の骨粗鬆症治療への取り組み
当院では骨粗鬆症治療を積極的に行っています。日々の診療の中で、高齢者の脆弱性骨折を目の当たりにし、「もしもっと前に骨粗鬆症の治療を始めていたら、この骨折を防げていたかもしれない。」と思うこともしばしばあります。骨折は高齢者の生活を非常に困難にします。高齢者に多い腰椎椎体骨折などは受傷後坐位も困難となり、食事をとることも困難となり、また移動もできず寝たきりになることであっという間に筋肉量が減少し、たとえ骨折が治癒しても車いすから脱することができなくなってしまう事態にもなりかねません。そういう観点から、骨折を最小限にとどめることは、人間らしい生活をするうえで非常に重要な要素となってきます。当院では木曜午後の診療を骨粗鬆症外来を設け、投薬治療だけに頼らず、生活、運動、食事など様々な観点から骨粗鬆症予防のためにできることを指導していきます。また骨粗鬆症治療に関しては骨折予防を目標に行っていますが、一方治療の効果をなかなか実感できない治療でもあります。最近はいろいろな新しい薬も開発されてきています。一人一人に合った最善の治療法を考えますが、そのような治療にも治療費をかけなければならないことを考えると経済状況、費用対効果を考えたうえでの治療を行うことも、治療をきちんと長く続けていただくためには重要なことです。そのような観点からも、患者さんとしっかり話し合ったうえでよりよい治療を考えていきます。

骨粗鬆症の原因
骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。骨の強度には「骨密度」と「骨質」というものが関係しています。「骨密度」と「骨質」を改善することで、骨折を予防することが治療の目的になります。症状がなく気付かないため、骨折をしてから分かるケースも多く、早めの対応が必要です。骨粗鬆症の方は、現在日本に1300万人と言われていいますが治療をしているのは2割程度です。

大きく分けると「原発性骨粗鬆症」と「続発性骨粗鬆症」に分けられます。
原発性骨粗鬆症とは、主に加齢が原因で起こる骨粗鬆症です。女性の場合は閉経によって女性ホルモンが低下するため、骨粗鬆症が進行する方が多いです。
続発性骨粗鬆症とは、他に原因がありそれによって骨粗鬆症が生じる場合に使われます。リウマチや膠原病、ステロイド薬の長期使用、糖尿病や脂質異常症、慢性肺疾患、慢性腎疾患を患っていることなどが原因となることが多いです。

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骨粗鬆症によっておこる病気

骨粗鬆症に伴う骨折部位は特徴があります。
手首(橈骨)と背骨(胸腰椎)、足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)などが起こりやすくなります。

骨粗鬆症専門外来で行う検査

骨密度検査(DXA検査)
血液検査(骨代謝マーカー検査を含む)
EOS撮影・・・EOS撮影(横浜市立脳卒中神経脊椎センターにて撮影します。)・・sterEOSイメージングは、ノーベル賞受賞理論を応用した、高精度の低線量X線3D画像撮影装置です。横浜市立脳卒中神経脊椎センターが国内で3機目、県内では初導入しました。これにより通常の骨X線撮影と比較して低線量で高画質な画像を取得することが可能になりました。

骨粗鬆症の治療

食事・運動・薬が治療の中心となってきます。
食事は栄養バランスの良いもので、塩分や脂肪分の多い物は控えて下さい。カルシウム(摂取目標量は800mg以上)だけでなく、ビタミンDやビタミンKを摂取し、日光浴も心掛けてください。
また筋力増強も非常に重要です。当院では理学療法を積極的に導入しています。効果的な運動をおこなうことで筋力増強を図り、転倒を予防すること、骨に負荷をかけて強くします。
薬による治療は骨粗鬆症外来での検査結果をもとに、病気や身体状況、経済状況を考慮して選択していきます。
薬物療法としては下記薬剤を中心に行っています。

  • 骨吸収抑制薬 … ビスホスホネート製剤、SERM製剤、抗RANKLモノクローナル抗体製剤
  • 骨形成促進薬 … PTH製剤(副甲状腺ホルモン)製剤
  • 補助的な薬  … ビタミンD3製剤、ビタミンK製剤など

ビスホスホネートは、骨吸収が亢進した高代謝回転型の骨粗鬆症に対してだけでなく、ステロイド性骨粗鬆症のように骨形成の低下している例にも骨強度増強効果を示します。経口では体内への吸収率は非常に悪いため点滴、静注製剤なども開発されています。週一製剤、月一製剤などもありまた最近は年一回の注射で済む長期製剤も登場しています。選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、体内の特定の部位で卵胞ホルモンであるエストロゲンと同様の働きをして、骨吸収を抑制します。活性型ビタミンD3製剤は特にカルシウムが不足となっている症例や、転倒頻度が高く骨折をおこしやすい高齢者に使用されます。また強い骨形成をあげることが期待される副甲状腺ホルモン(PTH)製剤も、投薬期間の制限があるものの骨折予防効果があります。最近では、生物学的製剤として破骨細胞分化に必須のサイトカインであるRANKLに対する抗体製剤が登場し、こちらの強い効果を発揮しています。

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